死と直面すること

死の対話

人間、自分が死ぬとなると人生観が変わってしまうと言います。
ほとんどの人が自分の幸せを考えるようです。
家庭を顧みず仕事でバリバリやっていた人が死に直面すると「女房とゆっくり散歩がしたい」と考えたりするそうです。
自分にとって本当の幸せは何なのか、そう考えたときに浮かんだことを「やっておけばよかった」と考えるそうです。
ガンを告知された人が今までスポーツなど面倒だと思っていたのにスキューバダイビングをやってみたり、90歳を過ぎた人がスカイダイビングに挑戦したりといった例もあるようです。
仕事に対して意欲がなかった人が、得意先にも言うべきことをいい、戦いながら頑張る人になったりというケースもあるようです。
「死と直面する場面」というものに医者がいる場合という事例は、とても多いと思われます。
手術をする前などは患者自身は死と直面しているわけですから、医者との対話で自分の思いを吐露することもあるでしょう。
そんな場面に遭遇したとき、医者として何を言うことができるのか。
もちろん手術は成功するし、この先も生きることができるというようなことを言うかと思いますが、それとは別に人生観が変わろうとする患者との対話にどのように応えることができるかを医者としても考えておかないといけないと言います。
そこは医者としてというよりも、人間としての問答になるかと思いますが、医者の方も人生に対して考えておくことが必要だといいます。
そのときに掛ける言葉。どのような話をするのか、とても重いことですが、ひとつひとつの命に向き合っていかなければならない医者にとっては、避けては通れないことではないでしょうか。
身体が元気になって退院していくにしても、一度、死と直面した患者の人生観はガラリと変わっているといいます。
人は誰でも、いつか死んでしまいますが、病気を患ってからの人生は、医者との対話というのは、とても重要な意味を持ってくるのではないでしょうか。

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